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門脈シャントってご存知ですか [病気について]

門脈シャントという病気を皆さんはご存知でしょうか?

胃や腸などから肝臓につながる門脈という大きな血管があります。胃や腸などで吸収された栄養や老廃物を肝臓に運ぶ血管なのですが、この門脈に生まれつき異常な血管(シャント血管)が形成されてしまったために肝臓に血液がうまく流れないのかこの病気です。

そのため、肝臓に栄養が流れないために、肝臓は小さく、体全体も小さい子がほとんどです。また、肝臓で代謝されるはずの老廃物も肝臓に流れず全身循環中にたまってしまい、肝性脳症と呼ばれる異常行動などを起こすこともあります。

先日この病気の子犬が来院しました。
とは言っても飼い主さんのおうちに貰われて来たので、まずはフィラリア予防をということでの来院でした。
しかし、あまりに体が小さい!元気や食欲に問題ないとのことですが、あまりに小さい!
ということで、避妊手術も考えていることもあり、血液検査をしましょうねと話していたのですが、検査に至る前に肝性脳症を起こし入院することになりそこで門脈シャントという病気が発見されました。

pss001.jpgこの病気は、ほとんどが生まれつき(先天性)のもので多くの場合は子犬で発見されます。
異常な血管がある限り内科治療では治ることはありません。

飼い主さんも非常に迷われましたが、手術で異常な血管を探し、その血管を遮断する手術をすることになりました。

手術は昨日行われ、開腹するとやはり大きなシャント血管が胃の裏側にありました。

まずはその異常血管を遮断して造影剤というレントゲンに映る液体を流しちゃんと肝臓に血液が流れるか確認します。




openclosed2[1].jpgその後、この子はいきなり異常血管を遮断する事には適さない状態でしたので、アメロイドリングと呼ばれる特殊なリングを設置しました。このリングは体の中でゆっくり膨張することで徐々に血管を塞いでくれるため、急速な血圧の変化を起こさずマイルドに血管をふさいで行ってくれます。

pss002.jpg

無事に手術を終えてこれで正常な血流になってくれます。後はその血流に肝臓がしっかり耐えてくれれば元気に一生を全うできるはず。

がんばれ肝臓!!



子犬を飼い始めた方、他の子よりもあまりに体が小さかったり、行動がなんかおかしかったり、そんな時は必ず病院を受診してみて下さい。早期発見がとても大事な病気です。
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