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医療の現場 [プライベート]

今回はお堅い話です。

ここ数年、医療の問題に関するニュースをよく耳にする気がします。産科医不足、救命受け入れ拒否の問題、医療費問題、医療ミス問題などなど、挙げればきりがないほど。
私は獣医師であり、医師ではありませんから本当の現場の事情までは分かりません。ただどの問題に関しても多かれ少なかれ我々獣医医療の現場にも似たような問題があるだけに他人事とは思えないのです。

特に最近叫ばれている産科医不足、産科の閉鎖の問題が個人的には非常に心配です。以前、救急搬送された妊婦が受け入れ先がなく亡くなったニュースがありました。当時は、受け入れ拒否とは何事だ!を医師の怠慢が問題のように報じられていたケースもありましたが、問題はそんな浅いところではないと思うのです。おえら方の医師のことは分かりませんが、現場の医師たちは絶対に受け入れたかったと思います。それができない現状に日々心を痛めているではないかと思うのです。

また最近のニュースで、ある総合周産期母子医療センターが労働基準監督署から是正勧告を受けたというものがありました。内容としては、時間外労働、休日労働が法定基準を超えているなどの問題に対しての指導でした。

労働基準を厳守することは当然の事ですが、現場ではそんな当然なことすら守れない現状があるのです。過度な勤務体制は止めて医師に負担のかからないような現場で医療を行いたいと病院側が考えても、周産期医療を担う病院は少なく過度な負担がかかる中で、病院の義務として現場の医師は無理をしながら一生懸命やっている状況なのだと推察されます。そのような中で今回のように『法令に反している』と言われては、現場のモチベーションは維持できないと思います。そして、一番困るのは患者さんということになるのです。

様々は原因はありますが、医師不足というよりは過酷な現場での勤務を希望する医師の不足が一番の原因ではないかと私は思います。現場が無理をしなければ患者を助けられないのが今の現場なのです。無理をして頑張っている医師を指導する前に、不人気の過酷な科を保護する国の対策を急務としていただきたいものです。

医療には、どうしても仕事だけでは割り切れない部分が出てしまいます。獣医師の自分の今までの状況を考えても労働基準法を厳守していては自分の獣医医療は成り立っていませんでした。ただ、院長という立場になった今は、患者さんへの充実した医療を提供するためにスッタフの勤務環境も守っていきたいと考えています。過酷な労働条件では、質の良い医療は提供できませんし、笑顔がなくなってしまいますから。

祝!WBC 日本V2達成! [プライベート]

昨日のWBCの試合、皆さんも見たと思いますが、素晴らしかったですね。
久しぶりにTVを観戦しながら熱くなるものを感じました。

私は小学校、中学校は野球部にいましたので、野球は好きなのですが、日頃のプロ野球の観戦というものにはあまり関心がありません。野球観戦が好きというよりは、必死になってがむしゃらに白球を追う野球が好きなのかもしれません。

ですから、余裕のV2ではなく、なんども挫けそうになりながらも常に前向きな気持ちでやっと奪い取ったV2というところに観ている我々も熱いものを感じずにはいられなかったのでしょう。

MVPは松坂でしたが、2年あまりのスランプを乗り越えて見事優勝に導いてくれた涌井、超未熟児で生まれ必死で成長した我が子に金メダルをかけるためがむしゃらに戦い戦線離脱した村田、不調不調と言われ続ける中でも弱気な姿を見せずに自分と戦い続けて最後にはやっぱり決めてくれたイチロー、そして誰よりも侍だった指揮官原監督に感動させてもらいました。

自分が野球をしていた頃は、サッカーやバスケ、テニスなどをやってる友人のが楽しそうだし、かっこいいし、野球を選んだことを少し後悔した時期もありましたが、やっぱり野球って素晴らしいと思える今年のWBCでした。

京都で結婚式 [プライベート]

昨日は、かわいい後輩の結婚式に参加するため京都に行ってきました。

少し早く着いたので式場までの道のりをのんびりと歩いたのですが、春の京都はやっぱりいいものですね。桜はまだですが、心地よい風と鴨川のせせらぎ、近くでは卒業式をしており久しぶりにちょっと春を感じてきました。

彼は前勤務先の動物病院での後輩ですが、とても優秀な獣医師です。
獣医師としての腕も知識も立派なものなのですが、少々プレッシャーに弱いタイプなので、さすがに挙式はガチガチに緊張しており、こういう場面での彼の弱点であるお腹の調子が大丈夫かハラハラして見ていました。その一方で、今まで見たことのない立派な姿や真剣な顔をみていたらなんだか笑えてきて(失礼ですね)、あまり顔を見られませんでした。とはいうものの披露宴の最後には立派にスピーチをして男を見せてくれました。

お幸せに!


犬にはもちろんフィラリア予防 [お知らせ]

 前回は猫のフィラリア予防の事を書きましたが、やっぱりフィラリア予防といえば犬で最も重要な予防と考えられます。秦野でも私が子供の頃はフィラリア予防の重要性を知っている飼い主は少なく、実家で飼っていたリキという犬にも予防をしてませんでしたし、近所でも今思えば明らかにフィラリア症で亡くなったと思える犬たちが何頭もいました。

 私が秦野を離れて15年が経ちますが、15年前に比べたら予防率は飛躍的に向上したとはっきりと感じます。
これはとても素晴らしいことで、地域全体の予防率が上がるということは、地域全体のフィラリアに感染している子が減るということになります。感染犬が少なくなれば、フィラリアに新たにかかる危険性も低くなるということです。どんなに予防率が高くなっても感染動物(野生動物も感染してますので)がゼロになることはありませんので予防の必要がなくなることは現段階ではないのですが、万が一予防を忘れてしまったが検査の結果、感染していなかったという場合は、好運に感謝するというよりは周囲の飼い主が予防をして下さっていることに感謝するべきでしょう。

ff.jpg また、飼い主さんの中には、フィラリア予防は費用がかかるし、感染してしまったら治療をすれば良いと思っている方もいるようです。いろんな考え方がありますので、この考えも決して悪いとは言えません。が、その場合のリスクも理解しておいていただきたいと思います。フィラリアという虫は、心臓の中に寄生します。予防は簡単ですが、一度心臓内に寄生してしまうと駆虫薬でやっつけたしてもその死骸はすぐに消えてなくなるわけではありません。虫の死骸は血管を流れ肺の血管に詰まり、年月をかけて体に吸収されていくことになります。そのため、寄生した後で駆虫しても心臓や肺にはダメージが残るのです。その影響で若くて元気な心臓では影響がでなくても歳をとって数年後に心不全などの症状が出てくることになります。一度感染したら、治療で感染前の状態に戻すことはできないということは知っていてもらいたいと思います。

 私が獣医師になって10年、フィラリア予防とひとくちで言っても予防法も様々な方法が増えてきました。
本院で扱っているだけでも、錠剤タイプおやつ様のジャーキータイプ・クッキータイプ背中に垂らす滴下タイプ注射タイプのものがあります。薬が嫌いな子でも予防ができるように様々なタイプから選択できるようになっています。また、薬の内容もフィラリア予防のみというものからノミやマダニ、お腹の虫、シラミ、耳ダニ、疥癬などの駆虫まで一緒にできるものまだ幅広くあります。飼い主様の希望やその子の行動範囲、性格、コスト面などから総合的にどの予防薬が良いか提示させてもらえたらと考えています。ご希望はどんどん言っていただきより良いフィラリア予防を考えてきましょう。

猫にもフィラリア予防? [お知らせ]

 少し前に雪が降ったかと思っていたら、最近はなんだか急に暖かくなって来たような気がしています。少しづつ春も近づいてきているのでしょう。
 春になるとともに動物病院は、狂犬病の予防接種やノミ・ダニの予防、そしてフィラリアの予防など様々は予防が始まり、一年のうちで一番忙しいシーズンがやってきます。
 本院でもそれらの予防シーズンをできるだけスムーズに診療業務が行えるよう院内を少し整理したり、院内セミナーをしたりしています。そんなわけで今回はフィラリアの話をちょっと。

 昔の犬たちの死亡原因No.1はきっとこの病気だったことでしょう。そのフィラリア症に予防薬ができて、犬たちの寿命は飛躍的に伸びたことは間違いないと思います。そんな病気ですから最近の犬の飼い主さんたちはしっかりと予防している方が圧倒的に多い状況になっています。これはとても喜ばしいことであり、またこれからもしっかり予防をしてあげて欲しいと願います。(今回は犬の話は省略しますが・・)

cat_fila03.jpg 犬の予防で知られるフィラリア症ですが、猫やフェレットにも寄生することをどれだけの飼い主さんがご存じでしょうか?特に猫は外での生活も多いですから本当は予防をしてあげた方が良いのではないかと感じています。ある調査によると全国の猫の10頭に1頭はフィラリアに感染しているというデータも報告されています。犬に比べるとその検査法や治療法が確立されていないため、知らぬ間に感染しており、知らぬ間に原因不明のまま亡くなっているというネコちゃんもいるはずです。我々獣医師としては、もう少し検査や診断が十分できるようにしていかねばならないのですが、現状としては認知度をあげることと予防(猫用にもチュアブルタイプの予防薬や滴下タイプの予防薬があります。)を考えていただくしかありません。
まずは多くの方にも猫にもフィラリア症があることを知ってもらえるように少しづつ努力をしていくつもりです。
また関心を持って下さった方は遠慮なく、診察時でもメールでも聞いてください。

秦高を愛する獣医師の集い [プライベート]

先日、私の母校、秦野高校出身の獣医師が集まる食事会が開かれました。
ある先生からの呼びかけで今回初めて開催される運びとなりました。
今までもお世話になっている犬猫の開業医の先生もいれば、牛や豚の開業医の先生、公務員として食の安全や衛生関係のお仕事をされている方まで同じ獣医師という国家資格を持っていても仕事の内容は多種多様、さらに年齢も70代の大先輩から30前後の若輩メンバーまで20数名が一同に会しました。
同じ母校を持ち、同じ国家資格を持つというだけにとどまらず、皆さんの青春時代の話を聞き、その中に共感を覚え、さらには”○○さんの知り合いかい?”、”うちの兄の同級生ですね”、などなど次から次へとあちこちでいろんな繋がりが見つかって行きました。
人と人との繋がりとか、縁とかというものを感じたりしながら、最後はみんなで肩を組み、校歌斉唱をして解散となりました。
とはいいながら最後に同窓会費を払っていないことに気づき、少し反省しながら帰宅することとなりました。

嬉しかったこと [プライベート]

昨日の夜は、本院も真っ白に雪化粧しました。
雪の降る夜はホントに久しぶりで、雪が周りの雑音を吸収して静まりかえる夜はゲレンデや雪見温泉を思い出させてくれてちょっといい気分になるのですが、そういえば、ゲレンデも雪見温泉も最後に行ったのは10年近く前だったような・・。思い出す記憶もあやしくなるくらい昔で、そう考えるとちょっと寂しいものです。

今年は一度も雪が積もらないかとあきらめていたので、ちょっとうれしい出来事であり、朝は一面真っ白な病院の写真を撮ろうと思っていたのですが、朝には半分くらいとけており、午前の仕事が終わるころには雪は消えていました。

それともう一つ、うれしい事がありました。本院は開設1周年を迎えましたが、以前の勤務先で診ていた患者さんからお祝いのお花やかわいい電報をいただきました。最後の診察をしてから随分の時間が経過しているのに1周年の日を知っていて下さったこと、お祝いを送ろうと思ってくれたこと、何より今でも覚えていて下さったことはこのような仕事をしている自分にはとてもありがたいことであり励みになります。

はなこちゃん、ゆずちゃん、そしてコティちゃん、ありがとう。

最近の猫の感染症 [病気について]

 次に冬の感染症といえば、やっぱり猫風邪と呼ばれるウイルス感染が多いかと思われます。眼ヤニやくしゃみ、鼻水、発熱などを主症状とする感染症ですが、ワクチン接種によって発症を軽く抑えられるウイルス感染ですので室内・室外関係なく予防接種が大事な感染症です。が、ここ数年はワクチン接種をしていても症状がけっこうしっかり出てしまうウイルス株や目や鼻の症状よりも胃腸に症状がでるタイプなども流行っているような印象を受けています。人のインフルエンザもそうですが、ワクチンはその病気すべてを防いでくれるというわけではありません。間違いなくワクチンは打っておいた方が安心であることは明らかですが、完璧ではないがために我々もより良いワクチンを選定したり、より効果的な接取法を模索したりするわけです。
 
 ワクチンの話のついでに、最近のトピックスですが、FIV(俗に猫エイズと呼ばれるウイルス感染症)のワクチンが去年発売されました。これはとても画期的なことなのです。

 数年前に発売されたFeLV(猫白血病ウイルス)のワクチンにも言えることですが、FIV,FeLVといったレトロウイルスと呼ばれるウイルスに対するワクチンが発売されるとは私が学生の頃は考えられませんでした。これらのウイルスは猫の細胞の遺伝子の中にあたかも自分も仲間だというような顔をしてもぐりこんでしまい、さらに次から次に形を変化させてしまうため、感染を防いだりやっつけたりすることが非常に難しいウイルスなのです。人エイズHIVのワクチンがまだできない理由もそこにあるのです。よってこのようなワクチンが開発されてFIVやFeLVの脅威が少しでも減ってくれることを期待したいものですが、まだまだ問題はたくさん残っているのも事実です。

 これらのワクチンは発症防止ではなく、感染自体を防御しないと意味がないのでその効果は現状では70~80%といわれています。また、ワクチンの出現による検査キットの混乱やこれらのワクチンが一番必要となる外にいる猫たちにこれらのワクチンが広がらない事など、問題は山積です。ただ、画期的なワクチンであることには間違いないし、大きな前進でもあると思います。

また10年後にはこれらのウイルス感染が過去の病気といえるような進展があることを期待したいものです。

最近の犬の感染症 [病気について]

先日、立て続けてマダニの寄生が確認されました。マダニ.jpg
冬もマダニやノミの寄生があることは知られていますが、虫たちはみんな活動をやめている2月の真冬日に、そのマダニにお目にかかるとは・・・、すごい生命力だと感心してしまいます。温暖化が叫ばれるこのご時世だからこそなのかもしれませんが。
私としては理想のノミダニ予防は通年ですが、現実的にはコスト的な問題もあり4月~11月くらいまでの予防をお勧めしてきました。しかしながら特例として、過去にノミの発生があった子や山や草むらが大好きは子はやっぱり通年の予防を勧めるべきですね。

また、コクシジウムやパルボウイルスといった下痢や嘔吐を引き起こす感染症も流行がみられます。どちらも子犬で発生した場合、早期に治療を行わないと命にも関わる病気です。体力の少ない、子犬や高齢犬での下痢や嘔吐には注意し、早めの受診をお勧めします。さらに困ったことにこれらの感染源は環境中で強い抵抗力をもつためしっかりと排泄物を片付けて消毒する必要があります。またパルボウイルスはワクチン接種が十分に(2~3回)行われていれば予防が可能なウイルスです。早期の糞便検査、しっかりと予防接種を心がけましょう。
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